冬のオリンピックが終わりましたが、新聞で読んで印象的だったのが、フィギアスケートで日本人男子初のメダルを獲得した高橋大輔選手の言葉。
皆さんもご存じの通り、フリー前半で、4回転ジャンプに挑戦するも失敗し、それにもかかわらず、その後しっかり演技をして、3位内に入賞。4位・5位の選手の演技が素晴らしかったことを考えれば、まさに快挙。
なぜ、前半誰の目にも明らかなミスをしたにもかかわらず、彼はめげず、あきらめず、ふてくされることもなく、その後の演技を完璧にこなせたのか?その理由を、新聞で読んで知りました。

「(4回転は)成功するかしないか賭だった。失敗してもやった方がいいと思って入れた。4回転の練習もしたが、失敗したときの気持ちの立て直し方も練習した。」

失敗したときの気持ちの立て直し方を練習。

だから彼はジャンプで失敗しても全くめげなかったんですね。他で取り返せる、埋め合わせできるように、他の技を完璧に磨いておいたという。だからジャンプ1個くらい失敗しても、他を完璧に演技することで取り返せると考え、気持ちをすぐにそちらへ向けることができたのでしょう。

気持ちの立て直し方を練習する。

この若さで、そんなことができるんですねぇ。

また、女子金メダルのキムヨナ選手が、4年間にわたってオリンピックに照準を合わせ、複数のコーチ達と入念綿密に戦略を練り、大技がなくても確実に点数が稼げるよう演技全体の完成度の高さを目指した、という話も新聞で読んで感嘆しました。たしかに演技の完成度、ダンサーとしてのセンス、表現力は素晴らしいものがありました。19歳という若さで、そんな戦略に基づいてトレーニングを重ねることができた、彼女の精神力にも脱帽です。

自分の19歳、23歳の頃を思い出すと、全くメンタル面では彼らの足元にも及ばない甘ったれでしたよ・・・。

ところで、スケーターに対する個人的な好みを言わせてもらうと、ワタシが思わずその演技にみとれて「素敵だなぁ」と思ったのは、フリーでは2位、総合で4位に入賞したスイスのステファン・ランビエール選手。
まず、曲が「椿姫」の前奏から入って、もうそれだけでも胸がキュンとなっちゃうじゃないですか(原作をご存じの方はわかると思いますが、この曲も本当に切なく美しいのです)。それに加えてこの人、ダンサーとしてのセンスがピカイチなんじゃないですか?どんなふうに動いたらきれいに見えるか、それこそ頭のてっぺんから指先・つま先まで、動きに神経が行き届いているんですね。少しでもダンスをかじったことのある人ならわかるのでは?
スケートはもちろんスポーツでもあり、技の難易度を競うというのは当然ですが、やはり昔から言われているように、スポーツ性・芸術性・エンターテイメント性がトータルで評価される競技で、どれに重きを置くかは、人によって意見の分かれるところだと思います。
主観を排除して、できるだけ客観的に点数をつけるようにいろいろ工夫はしているのでしょう。でもやはりフィギュアは、ここまでトップクラスの選手が出てくると、やはりダンサーとしてのセンスがある人にどうしても目が奪われてしまいます。


最後に、気持ちの立て直し方、というちょっと面白いサイトがあったので紹介します。スポーツの世界では、最後はメンタルの強い人が勝つ、とはよく言われますが、スポーツの世界でなくても、「(否定的な)気持ちを立て直す」必要がある場面は誰にでもよくあると思うので、ここで紹介されているシンプルだけどたしかにそうだな、と思える方法は、試してみてもいいかなと思います。

ちなみにワタシはつい最近、仕事ではないのですが、とある打合せに同席していて、暗ーい仏頂面をしていることにハッと気がついて、とっさに気持ちを切り替えたことがあります。するとどうでしょう。なんか話し合いがスムーズに和やかにすすみ、誰かが言った冗談に皆で笑えたというおまけまでついて、いい気分でその打合せを終えることができました。こんな小さな事でも、気持ちを切り替える・立て直す練習はできますし、いい結果が出れば、やっぱりそうか、と納得もしますね。

今日のひと言。暗い方に焦点をあてずに、明るい方に焦点を合わせよう。


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